丸々2日間の移動を経てシャルル国際空港に到着。
ノーブル城を中心としたシャルル、フィリップ、アルタリア、ドレスヴァン、オリエンス、リバティの6ヶ国の加盟国はここ最近になって日本で夢の国として注目を浴びていた。
そんな夢の国と称されるノーブル城の城主 ノーブル様から6ヶ国の大学を推薦され留学する事になった。
各国からの推薦状と大学パンフレットを見てシャルルとオリエンスの2択で悩んだ結果、シャルル国立大学へ留学を決めた。
荷物を手に空港のロビーを歩いていると凄い人だかりが出来ていた。
壁に6人の男性のポスターがでっかく貼られておりその人だかりの中心からポスターに写っていたうちの2人が歩いている。
(芸能人かな?)
人だかりを目にしながら巻き込まれない様に避けて歩いていると人にぶつかってしまった。
「あっごめんなさい!」
「いや、こっちこそすまない。怪我はない?」
目の前に金髪の綺麗な男性が心配そうに顔を覗き込んで来る。
ぶつかった拍子にバックから機内で買ったお菓子と日本から持参した本が散らばった。
男性はそれを物珍しそうに見ながら拾ってくれる。
「ありがとうございます」
「いや・・」
(あれ?この人もポスターに写っていた人だ)
「良かったらお一つどうぞ」
「え?」
「ぶつかったお詫びと拾ってくれたお礼です」
日本のお菓子を男性に渡すとニコッと綺麗な笑みを浮かべ思わず見惚れてしまう。
「ありがとう」
男性と別れた後、ノーブル城の執事のゼンさんと合流しシャルルのアパートまで送ってもらいその後、街を軽く案内してもらい1日を終えた。
大学へ通い始めて数日
少しずつ生活に慣れて来た為、アルバイトでもしようと前から考えていた。
大学のロビーの掲示板にアルバイト募集中のチラシを見る。
(ジョン・ピエール?)
ピエールのブランドは耳にした事があった。
私生活で服やバックなど作る事は得意だった私はジョン・ピエールでアルバイトをする事に決めた。
ところがピエール事務所はファッションショーをまじかに大忙しだった。
「どうしましょう!あとデザインが3つもたりないわ!ベイビーちゃん!貴方も何か描いてちょうだい!」
「ええっ!?」
急な無茶振りに仕方なくデザインを考える。
空港で見たポスターと出会った金髪の綺麗な男性を思い浮かべる。
自然と鉛筆が動きイメージを描き上げていくとピエールさんから絶賛な言葉を頂き採用されファッションショーに出される事になった。
そしてファッションショーは成功し祝賀パーティーへ
そこに各国の王子達も参加されていた。