カケラ

□親友
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お嬢様に連れられて、何度も見たあの海にやってきた。
「うがー!!もうすぐ親族会議だもんなー皆に会えるのも楽しみなんだけど、やっぱり受験の事をグチグチ言われるんだろうなー」
「クスッ、頑張って下さいね?お嬢様!私もミスしないように頑張らないと!」
「紗音はいつもドジだもんなー!頑張れよ?」
「勿論です」

「親族会議といえば、戦人が帰ってくるんだっけ?」
戦人様…もう戻ってこないかと思ってた、どうして?今年なのですか?





「おーい、紗音ー?」
「ひゃあっ!」
また考えてしまった、答えなんて何も出ないのに
「ひゃあ!だって、ふ…あははは」
「わ、笑わないでくださいよ!?恥ずかしいですよー//」
お嬢様は、笑いすぎてひぃひぃと言っていた、恥ずかしいなー!

「なぁ、紗音?悩みとかあったら遠慮なく言えよな! まぁ、嫌だったらいいんだけどさ!」
目の前が真っ暗になった。悩み?言う? 私はお嬢様を騙しているのに!だいたい嘉音くんの事も言えてさえいないのに…。
「ありがとうございます。お嬢様、そろそろ時間なので行きますね?…それでは!」
私は逃げるように、帰っていった。
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