短編

□変態だって可愛いのです
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『リョーマ可愛いよハァハァ』

「…」

『リョーマ短パンまぢ似合う』

「…」

『足出しサイコー、筋肉の筋パねぇ』

「…」

『リョーマ、リョーマ
こっち向いてよマイエンジェル』

「…うるさいんだけど」

『うわぁ、やっとこっち向いてくれた…怒った顔もいいよいいよぉ』

「…部活中」

『私は気にしないっ!(`・ω´・)b』

「俺は慣れてても周りに迷惑」

『ふっ、このくらいで集中力が切れてちゃ…まだまだだね』

「…」

『あっ、リョーマどこ行くの?リョーマ、リョーマ、リョーマああぁぁあぁぁあぁぁぁ』






──…






最近お岩さんがおかしい
付き合う前や、付き合った当初はこんなんじゃなかったのに…




『リョーマ…歩くの速い。探したよ』

「…」

『(無視!?)』




木にもたれかかって座っている俺の横に無言で座ってくる。
教室とか皆がいるところでは騒ぐくせに、二人きりになると急におとなしくなる


なんで…




「眠い」

『部活中だよ』




その台詞さっき俺が言ってた…なんて言うのもダルいくらい眠い




『っ!リョ、リョーマっ…何、』




ただ丁度いいところにお岩さんの膝があったから、頭をおいただけ…
それだけのことなのに、顔を真っ赤にさせるお岩さんは可愛い




『リョーマぁ、おーい起きてぇー…ねぇー…ペロペロしちゃうぞー』




発言は変態だけど、反応は…可愛い
これが末期ってやつなのか




『もうっ起きてよぉー、恥ずかしいじゃん』




やっぱり可愛い
変態でもいいって思ってしまう
いや、正直に言うといやだけど…でも




「好き」

『ほぇ!?…起きて…んっ、』




キスをする




『はっ…なっ、いきなりすぎるよぉ』

「可愛い」

『リョーマの方が可愛いもん』

「お岩さんの方が可愛いって」




そしてまたキスをする
変態な彼女にキスを…






END

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