長め
□今こそ砕け我が仮面
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ガタンガタン、と電車が揺れる
揺りかごのように一定の心地よい振動を伝えてくる
疎らに座っている乗客の殆どは暖かい空気と振動に負けて居眠りをしている。
ガタンッと大きく揺れる度に手足の痣に鈍い痛みが走る。
時刻は午後6時
帰れば使用人が出迎えてくれる時間だ。
ガタンガタンガタンガタン
ガタンガタンガタン
ガタンガタン
ガタン
…
電車の音が遠のく
最寄駅まで後1時間程
そのまま意識を手放した
筈だった。
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