剣と審判と道場

□ちびっ子と天然
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数年後いつも通り新学期全校集会が開かれていた
そこには最初は乗り気ではなかったものの、すっかり道場生活に馴染んだ飛鳥と初代ジャッジリーダー茜の姿もあった。

ひつぎ「新学期の始まりです全校生徒の皆さん
輝ける青春の夏を悔いなく美しく過ごしましたか?そして今日も私のために輝いてますか?
我が天地学園は輝ける乙女を育てる学び舎皆がすべからく高い目標を持ち頂点を目指し邁進することそれこそが輝きなのです!
輝きを失わないものに金(カネ)権力、名声私は惜しみなく与えます。」

そしていつも通りの演説を終えたひつぎ。

理事長室まで帰り際道場主任の飛鳥と初代ジャッジリーダーの茜が何故か静久と共に呼び出された。

飛鳥「何だろうか?無道の事かな?」

茜「そうだね〜、それ以外はナギが入って来ることかな?」

飛鳥「ナギ?」

茜「同じたんぽぽ園で後輩の妹はやてちゃんの姉だよ!きっと治ったんだね☆」

飛鳥「編入生か…そう言えば黒鉄道場のやつか…楽しくなりそうだ…」

そうこうしているうちに理事長室に着いた。

ひつぎ「さて、今日呼び出された理由はおわかりですね、中等部無道綾那さん」

綾那「はい」

ひつぎ「朝礼の欠席はまあよろしい、問題は星取りへの参加意思の有無です」

飛鳥「この半年道場にも、顔を出さない」

ひつぎ「この半年間静観してきましたが、あなたの番戒(つがい)は黒いまま」

飛鳥「綾那!いつまでも引きずってふがほご…」

話を加熱させそうなので茜が飛鳥
の口をふさぐ。

ひつぎ「ご存知のはずね、単独での星取りは…」

綾那「判ってます。でももう、刃友を持つつもりはありません。」

ひつぎ「では然るべき手続きを取り剣待生の権利を放棄なさったら?」

綾那「それも出来ません」

ひつぎ「このまま強制除名されるまで格を落としてゆくつもりですか?なぜ自ら無様を晒すのです」

静寂

綾那「罪を償うためです」

ひつぎ「それは元・刃友の要望ですか?」

綾那「いえ…私なりのケジメです」

再び緊迫した雰囲気

それを壊すように茜と身長が同サイズの少女が入ってきた
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