想い

□第1章 久しぶり
2ページ/3ページ



私に呼んだら入るように告げ、殺せんせーは、教室に入っていった。











「いきなりですが、今日から停学明けの仲間を紹介します。」






話し声で、教室がざわついた。




こういう雰囲気は、このクラスも同じなんだなぁ…



思わずクスリと笑ってしまったとき、


「では、園田さん。どうぞ。」




殺せんせーが、私の名前を呼んだ。



あまりうるさくならないように、教室のドアを開けた。



私が教室に入ると、さっきのざわつきが嘘のように静まり返った。





うっわぁ…スッゴく緊張するっ…!





殺せんせーは、意外とキレイな字で、「園田ゆかり」と黒板に書いた。



「それでは、自己紹介を。」






「えっと…園田ゆかりです。本日から停学明けとなりました。元A組です。約1年間、よろしくお願いします。」




深く頭を下げた。









その時…









ガタガタ…‼












ほぼ全員が驚いた顔で立ち上がった。






驚いて、顔をあげる。



何か変なこと言ったかな、私…。










「て…停学明けぇ!?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ