想い
□第1章 久しぶり
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私に呼んだら入るように告げ、殺せんせーは、教室に入っていった。
「いきなりですが、今日から停学明けの仲間を紹介します。」
話し声で、教室がざわついた。
こういう雰囲気は、このクラスも同じなんだなぁ…
思わずクスリと笑ってしまったとき、
「では、園田さん。どうぞ。」
殺せんせーが、私の名前を呼んだ。
あまりうるさくならないように、教室のドアを開けた。
私が教室に入ると、さっきのざわつきが嘘のように静まり返った。
うっわぁ…スッゴく緊張するっ…!
殺せんせーは、意外とキレイな字で、「園田ゆかり」と黒板に書いた。
「それでは、自己紹介を。」
「えっと…園田ゆかりです。本日から停学明けとなりました。元A組です。約1年間、よろしくお願いします。」
深く頭を下げた。
その時…
ガタガタ…‼
ほぼ全員が驚いた顔で立ち上がった。
驚いて、顔をあげる。
何か変なこと言ったかな、私…。
「て…停学明けぇ!?」