Dream

□プロローグ
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目が覚めた時、森の中だった。

動物たちがギラギラした目でこちらをうかがっていて、
でも何故か攻撃してこないことを前提にした意識で彼らに話しかけた


「ここは、どこ?」

『三門』

「みかど」


いくつもの声が木霊して 三門 と繰り返す



ーーガサッ

茂みから一匹の猫が現れた
体格はかなり大きい。デブとかそういうのではなく、虎のような大きさ
いうなれば、豹


『...ここのこと、あなたのこと、話すわ』


私はコクリとうなずいた









一言にいえば私は孤児だそうだ。

ここの近くに住んでいた両親は動物達と仲の良い関係を築いていた
けれども、2年前ネイバーいう化け物が現れてからそれが壊れてしまった
私をここに置いて行き、両親は化け物を倒しに向かい、亡くなったそうだ。

そして先日、高熱を出し、私は倒れた

身一つで置いて行かれた私の荷物などなく、病院にも行けなかった
記憶にはないのだが、今の少し前に私は目を覚ましこう言った


「君たちは、、だれ?」


その言葉を発した時、私の目に光がなくあったのは殺気のみ、動物達みんな、怯えて遠巻きにみていたそうな


『いまの気分はどう?』

「なんともないよ、、そか、私、たぶんね、記憶が抜け落ちてるんだと思う」

『ええ、察しているわ』

『『『『藍歌!!』』』』


わらわらとみんなが飛び出してくる

本当に大丈夫?記憶ないの? と様々な質問がぶつけられ、戸惑う


「記憶はないけど、みんなと仲が良かったってのはなんとなくわかるんだ」

『そこは相変わらずなのね』


え?と聞き返せば私は森で育ったからか、身体能力と野生の勘が飛びぬけて鋭いそう


『とにかく、藍歌、元気になって良かったわ』



ありがとう




笑顔でそう返したけれど、


今回のこの熱が





優しい彼らを不幸にしてしまう原因となってしまった



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