short

□anniversary
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ジュンミョン…
ほんとは分かってた
いつもなら素直にニコニコ笑顔で

「名無し〜!
今日は300日の記念日だよっ」

そう、言ってほしかった

でも、ジュンミョンは
知らないふりして新聞を読んでいた
そんな姿なんだか嫌で
ついムキになって部屋を飛び出ししまった


「…名無し」
ジュンミョンが切ない声で
あたしの名前を呼んだ

「…ジュンミョン」
あたしは今まで俯いていた顔を上げ
ジュンミョンに声をかけた

「…あ、名無し」

「ジュンミョン…ごめんなさい」

「いや、僕こそごめんね」

そう言うジュンミョンの表情は
とても切なそうだった

こんな顔をさせたいわけじゃないのに
あたしは思わずジュンミョンの頬に手を伸ばした

「ピクッ …っ、」

「…っん、」

ジュンミョンの頬に手を伸ばし
あたしはジュンミョンの唇にキスをした


「…んっ」

「…っ// 名無しっ」

唇を離しジュンミョンの顔を見ると
顔を赤くしてあたしの名前を呼ぶジュンミョン

「…たまには、ね?」

「…っ// …ったく」

普段あたしからしないから
再び顔を赤くするジュンミョン

「…名無し?」

「…ん?」

「これからも、愛してる」

そう言ってジュンミョンは
あたしの耳に近づき囁いた

「…あたしもっ、」

「名無し、後ろを向いて?」

ジュンミョンの言葉に素直に動くあたし

すると、後ろからジュンミョンの手が回ってきて
サラッと首に掛けてきた

「…っ、これ、」

「記念日だから何か渡したくて」

「ありがとうっ…!」

「僕とお揃いっ」

そう言いながら自分の首元から
ネックレスを見せるジュンミョン


そんなジュンミョンを見て
あたしは思わず微笑んだ

ジュンミョンの優しい笑顔

あたしはいつも癒され救われる

あたし達のリーダーであり、
あたしの大事な人
イタズラしたらすぐにバレるし
素直な優しいジュンミョンが
愛おしくてたまらない

ジュンミョン、愛してる




fin
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