short
□anniversary
2ページ/3ページ
今日は仕事は休み
そして愛しの彼女名無しと出会って300日!!
ちゃんとお祝いする為に準備したモノがある
いつ渡そうか迷いつつ
新聞を手にしていたら読みハマってしまった
すると、ガチャとドアが開いて
名無しが入ってきた
名無しは僕に
今日は何の日か覚えてる〜? と
可愛い笑顔で僕に聞いてきた
僕はもちろん知ってるけど
少し意地悪したくて誤魔化した
僕の返事に不満に感じたのか
さっきから ひま〜!と言って
落ち着きがない
僕は目線を再び新聞に戻し
後少しで読み終わろうとしたら
その態度に不満が爆発したのか
「……もうっ! ジュンミョンなんて嫌いっ!」
そう言って部屋から飛び出して行った
「…はぁ、」
意地悪しないで素直に言えばよかった
「…ヒョン?」
「ギョンス…」
「ヒョンは馬鹿ですね、
意地悪できる性格じゃないのに
なんでしたんですか?」
「馬鹿って…」
ギョンスひどいなぁ…
確かに僕らしくないけどーー
「…ヌナ部屋にいますよ?」
早く行って来てください と
優しい表情で僕を見ながらギョンスは言った
「…ありがとう!」
僕は名無しがいる部屋へ向かった
コンコン
「…僕だよ、いるんでしょ?」
部屋をノックしても返事がない
「名無し? 入るよ? 」
入る事を告げて僕はドアを開けた
部屋に入ると名無しは
背中を向けて体育座りをしていた
「…名無し?」
「………」
声を掛けても無言を貫く名無し
そんな名無しを気にしつつ
僕は名無しの隣に行き
同じように体育座りをして話始めた
「…ごめん、意地悪しちゃった
ほんとはね、今日の記念日知ってたんだ
でも、言うタイミングを
いつにしようかとか、
少し意地悪してみようかなって
思っただけなんだ…
でも、名無しを悲しませちゃった…」
ごめんねー そう言って横から名無しを抱きしめた