memorial day
□2021年01月
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【1/1・・・oj】
「ハッピーニューイヤー」
「あけましておめでとうございます」
「いやー・・・新年だねぇ」
「嵐も一区切りしちゃって・・・なんか寂しいね」
「そうだなぁ・・・しんみりさせちゃって、申し訳ない・・・から、松潤っ」
「え?」
「嵐の活動がオフになったんだ!今年は色々遊ぼう!」
「遊ぶって・・・」
「今年は、そういう年にしてもいいんじゃない?ながーい人生の、たった、一年だよ?」
「・・・そうだねぇ」
「まずは正月を楽しもうよ」
「・・・だねっ!」
「じゃ、早速・・・お年玉を・・・」
「「ちょうだい!」」
「「・・・え?」」
「俺のが年下だよ?智君」
「・・・」
「年越し蕎麦も、おせちも、お雑煮も俺が作ったんだよ?」
「・・・」
智君は、たっぷり間を置いた
眉間に皺を寄せて天を見上げて・・・
そして出てきた答えは・・・
「・・・やっぱり、それでもちょうだい?」
「なんでだよっ!」
「五百円でいいからっ!」
「少なっ!そんな額でいいのかよっ」
なんか笑えちゃって、しょうがなく俺は一応用意していたポチ袋に五百円玉を入れた
「はい、どーぞ」
「ん・・・ありがとう」
ポチ袋をすりすり摩りながら、礼を言われた・・・五百円で彼が笑顔なら安いものだ・・・
俺も五百円でいいから、智君にもらいたいけど・・・
まぁ、いいか・・・
「松潤・・・」
「ん?」
「お年玉、オイラもあげるよ」
「え、本当?」
なんだ、くれるんじゃん
だけど、ポチ袋を用意する素振りはない
こちらを見やって
「来年、渡すよ・・・オイラからのお年玉」
「来年?」
また随分先だね
でも、約束されたことは、お年玉を貰えるより嬉しいものだった
また来年も・・・
end.