有閑倶楽部
□番外編 誕生日
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「「 Happy birthday!!」」
「うわっ!ビックリしたー」
いつものように、有閑倶楽部の扉を開けて中に入った途端、クラッカーの音が鳴り響いた。
みんなが持っている弾幕を見ると、そこには「 Happy birthday 」の文字。
「ん?......あ、そういえば、今日だったね。すっかり忘れてたわ」
この言葉に一同が頷く。予想してたわけね。
そして、お祝いの言葉と共にプレゼントを貰った。
「ゆか、お誕生日おめでとう!今度、また家に来いよ!」
悠理からは最高級品のスイーツをたくさん。テーブルに乗るだけ乗せた、そんな感じだ。
「お誕生日おめでとうございますわ、ゆか。これからもよろしくお願いしますわ」
野梨子からは、素敵なお茶とお茶菓子、そして、シンプルで可愛いアクセサリーだった。
「ゆか、お誕生日おめでとう!僕は君にコレをプレゼントするよ」
美童からは、人気の香水と入浴剤だった。この香水は、美童も気に入っている香水なんだって。
「ゆか、誕生日おめでとう。てか、自分の誕生日を忘れんなよ(笑)」
魅録からは小さめのパソコンだった。魅録、貴方こんなものを作れるようになったのね。すごすぎるわ。
「誕生日おめでとう!ゆか!私のセンスで、ゆかをもっと女らしくさせるわ!」
可憐からは洋服とジュエリー・アキの新作だった。ちなみに、このアクセサリーはオーダーメイドらしくて、この世界に私しか持ってないものなんだって。
「お誕生日おめでとうございます、ゆか。あなた、やはり忘れてましたね...。まぁ、ゆからしいですが」
清四郎からは小説を貰った。この本は、私が前から気になっていた本だった。
とっても面白い本だったって勧めてくれた。
「みんな、ありがとう!!とっても嬉しい、大切にするね!私の宝物だよ」
それから、魅録のギターに合わせて歌を歌ったり、ダンスをしたり、清四郎と囲碁をしてみたり...。
午前中は学校で遊んで、午後からはテーマパークで遊んだ。
楽しい時間って、本当にあっという間に過ぎていってしまう。
帰りは、清四郎が家まで送ってくれた。
「ゆか、今日は楽しかったですか?」
「うん!!とっても楽しかったよ。本当にありがとう」
「そうですか。それは良かったです」
みんなには感謝の言葉しかない。
今度は私の番だね。
みんなの誕生日には素敵なプレゼントを贈るわ!
それまで楽しみに待っててね。
(清四郎の誕生日には、何を贈ろうかな...)
今から悩みはじめたゆかであった。
ーFinー