桜の誠ノ誓い
□新月
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その晩の夕飯に美来は、姿を現さなかった。
千鶴は負い目を感じ、俯いたまま箸が進まない。
原田も暗い表情のまま、黙々と箸を進めていた。
事情を知っている美妃は、普段通りに見えて、やはりいつもより静かだった。
土「…あ!?美来はどうした?それにお前等何か静かじゃねぇか?」
美来がいない事、原田達がいつもと違う事に気付いた土方が声をかけたが、誰も口を開かなかった。
土「……どうしたんだ?本当に…」
流石に心配な声色になるが、何でもねぇ。と一言原田が言っただけだった。
幹部「……………」
他の幹部も、ただならぬ空気に息を飲んだが、空気の読めない筋肉馬鹿の一言で、この重い空気が崩された。
新「…美来ちゃん、まさか…………変なもんでも、喰ったかぁ?」
………………
一同「はぁぁぁ!?」
何言ってんだ?って言う様な反応の皆に、何か間違った事言ったか?と不思議がる永倉。
原「はぁ〜。新八……お前、やっぱり馬鹿だろ…」
永倉の発言に心底呆れる原田を余所に、本人は至って真面目だと、言い出す。
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