桜の誠ノ誓い
□黄恋焦
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−藤堂篇−
平「美来〜!此方来て呑めよ!千鶴も美妃も来いよ!」
いつもの三人で呑んでいたが、少し飽きてきて女衆を呼び付けた。
は〜い!と返事をして三人は酔っ払い三人の元に来た。
美来は、左之さんと新ぱっつぁんの間、美妃は左之さんと俺の間、千鶴は俺と新ぱっつぁんの間に入って来た。
呼んだの俺なのに、何で美来のやつ、左之さんと新ぱっつぁんの間なんだよ…
原「…平助…顔に出てるぞ…美来が隣に来ねぇからって不貞腐れるな!」
原田は美来の肩に手を回し、平助をからかう様に言った。
平「なっ!?…そんなんじゃねぇし!」
顔を真っ赤にして否定するが、それは無駄な努力だった。
原「残念だったな!平助!美来は、俺に惚れてんだ!なぁ?」
美来は、冷静に原田の腕を払うと
お酒を口に運びながら、
美来「そんな事を言った覚えはないですけど?」
と、斎藤の様に感情が籠ってない声色で言い放った。
新「アハハハ!色男も台無しだなぁ!左之!…美来ちゃんも今日は言うじゃねぇか?面白えぇ!呑め!!」
永倉は満足そうに、いつもの様に笑うと美来の空いたお猪口に酒を注いだ。
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