桜の誠ノ誓い

□蛍
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美妃が屯所で生活を始めて、半月程だった頃。




それぞれの理由で新選組お預かりになっている、女三人は一日の雑用を終え三人の休息場所である、中庭に面している縁側でお茶を飲んでいた。




千鶴「三人でやると、すぐに終わるので、ゆっくり休めますね!」

とお茶を注ぐと二人に手渡した。


美来「本当、昼寝も出来そう!美妃も慣れたみたいだし!」


ね?と隣の美妃を、大好きな大福を頬張りながら見た。



うん。と頷くと美妃も団子に手を出した。




三人は幹部達の不満や愚痴話に花を咲かせていた。

千鶴は沖田にいつも、からかわれていて困りきっている。とか美妃は三馬鹿のノリについていけない。とか…。




美来も、お茶を一口飲むと

美来「原田さんの軽さには頭が痛い…。女慣れしてるだけに、恥ずかしい台詞は平気で言うし、行動は卑猥だし……」




本人には言えない不満をぶち撒けてると、背中に寒気が走り、今正に話題にしていた卑猥人物、原田の香りに包まれた。




気配を消し三人に近付いた原田は、美来を後ろから包み込む様に抱き締めた。






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