桜の誠ノ誓い

□再会
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美来「ん〜。やっぱ此処のお団子美味しい〜!原田さんと静かにゆっくりと美味しいお団子が食べれて、幸せ〜!」

ニコニコと猫みたいな垂れ目で、頬をほんのり朱く染めて、団子を頬張っていた。


原「ははは。本当に美味そうに食うよな!」
甘い物が苦手な原田は、お茶を啜りながら美来を見た。


美来「だって〜!美味しいんだもん!」
と次々と美来のお腹の中に収まって行く団子の山に苦笑いを隠せないでいた。


原「本当、新八顔負けだな。で、美来?


台に頬杖を突きながら、空いている手を美来に伸ばしてきた。

美来「!?なんですか?」
原「好きな団子が食えたから、幸せなのか?それとも静かに食えたからか?…それとも……俺とだからか?」

顔の横に垂らしていた美来の髪を一房手に取ると、優しく口付けそのまま色気を宿した目で見つめた。



美来「…///…狡いです…そんな目で見るなんて…///」

原「あははっ!で?どうなんだ?」
今度は、口を三日月形に変えて沖田みたいな意地悪な笑みを浮かべた。


美来「…全部です!…///」


美来は顔を茹で蛸の様に真っ赤にして俯いた。



原「そっか。ありがとな!そろそろ行くか!」
と美来の頭をクシャクシャと撫でるとお土産用の団子を頼むと起ち上がった。



程なくして、包まれた団子が手元に来ると、美来の手を引き歩き出した。



美来の心臓はまだ早鐘を打っていた。



(…原田さんの行動は心臓に悪い…(><。))



少し俯き加減に下を向き、そんな事を考えていると、垂れ桜が咲き誇る川辺に来ていた。





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