桜の誠ノ誓い
□新しい出会い
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土「美来、ちょっといいか?」
その日は突然訪れた。
美来「どうしたんですか?珍しいですね?土方さんが私に話なんて…。」
バツの悪そうな顔で勝手場の隣にある小さな小部屋に、ドカっと胡座をかき、腰を降ろした。
土「…いや、悪ぃんだけどよお前が今使ってる部屋を開けて欲しくてよ…。」
(もしかして……)
美来「…もしかして…千鶴ちゃん…ですか…?」
土方の目付きが一瞬険しくなったが、すぐに元に戻すと話を続けた。
土「…やっぱり知ってたか。まぁそう言う事だ。部屋は原田と新八の間に準備をさせたから頼む。」
美来「えぇ〜!?原田さんと永倉さんの間って…それ私の身が…」と反対を示すが、流石に此処では大丈夫だろ。と話を打ち切ると、勝手場を出て行った。
美来「はぁ〜。…嬉しい反面、不安な事も……どうなっちゃうのかな…。」
私が、此処に来た事で少なからず、変化があるかも…。
悩んでみても答えは見つからず、頭から湯気が出かけた…
美来「悩んでもしょうがないか…」
“よし!”と気合入れて立ち上がり、小部屋から出て、勝手場を後にしようと、歩き出したら廊下の角から歩いて来た長身な逞しい筋肉質な胸板に飛びつく形でぶつかってしまった。
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