桜の誠ノ誓い

□出逢い
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もう、何もかも嫌になった。



生きていても、しょうがない。


1人桜が満開に咲き乱れる散歩道を歩いていた。
見上げると見惚れてしまう様な薄紅色から白に近い桃色と何色にも咲くが、今の美来には、その花を愛でる余裕が無かった。




美来はカバンからスマホを取り出した。




美来は何より薄桜鬼が大好きで


そこには、妖艶な笑みを浮かべた薄桜鬼の原田左之助の画像があった。


(薄桜鬼の世界に生きたかったな。)


美来は薄桜鬼が何よりも好きだった。
癒しであり、全てだった。



傷付き泣き過ぎたせいだろうか、急に頭が割れる様な激痛に襲われた。


(!?…痛っ!割れそう…)

両手で頭を押さえたが、痛みに耐え切れず気を失い、その場に崩れる様に倒れこんだ。





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