蜜月航海
□再会
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船尾から、夜の海を眺めてた。
空には満天の星空に丸い月が照らし、
今日は回りが見えるぐらい明るかった。
グラスに入ったお酒を一口飲むと、星空を見上げた。
??「ミキさん?」
と言う優しい声と共に温かな温もりとタバコの匂いに包まれた。
この船のコック、サンジに後ろから抱きしめられた。
彼の名前を呼ぼうと抱きしめられたまま、頭だけを後ろに向けると、彼は火のついていないタバコを咥えて、口の端を上げて微笑んでいた。
クマに、皆バラバラに飛ばされ今日、
2年ぶりに再会した。
2年ぶりに会う彼らは見た目も中身もかなり成長していた。
サンジの2年前より大人っぽく男らしくなった顔に一瞬胸がトキメイた。
風邪ひくよ。と優しく囁きながら、私に回した手を片手だけ外し、抱きしめたまま、胸元から出したライターで咥えていたタバコに火を着け、紫煙を上に吐き出した。
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