時を越える想い

□壱・序章
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神社の階段を登っては降り…
登っては降りを繰り返す女二人。

神社の境内には大きなカバンが二つ。







『…はぁ…はぁ。づがれ"だぁぁ!』
『頑張れ!後二十回で百だよ!』
二人のやっていたのは、お百度参り。
一年前から始めたこのお百度参り。
今日で三回目。





『こんなんで本当にトリップ出来るのぉ!?』
かなり限界の美来は諦めがちに美妃に嘆いた。

『おぅ!…信じる者は救われる♪』
まだまだ余裕の美妃は階段を上がりながら、親指を立てて美来を見てニカッ。と笑った。





『信じる者は救われる。って…今日で三回目じゃん!?』
美来は親指を立てて笑いかけてる美妃を怨めしそうに見て、美妃の一歩後ろを着いて行った。





その時。
遂に限界に達した美来は足が縺れ階段を踏み外した。





『あっ!?落ちる…』
何故か冷静に呟いた美来は目の前の服を掴んだ。



『え!?』

『道連れじゃぁぁぁ!!』
美来に服を捕まれ後一段と言う所で二人仲良く階段を転げ落ちて行った。








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