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□覗き
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良く晴れた昼下がり。
私は土方さんに頼まれた買い出しを済まし、副長室に向かっていた。







『土方さん?私です。買って来ました。』
部屋にいるであろう主に声を掛けるが返事が無い。




(可笑しいな…今日は外出する用は無いはずなのに…)
そう思い、また声を掛ける。






『土方さん?居ないんですか?…開けますよ?』
返事が無いが静かに襖を開けて中を覗くと、文机に向かって筆を持ったままコックリ。コックリ。と舟を漕いでいる後ろ姿。






思わずクスッ。と笑みが溢れる。
そっと近付き後ろから覗き込んで見る。






普段開かれている菫色の瞳は閉じられ長い睫毛が時々、規則正しい寝息と共に揺れる。





(…綺麗な寝顔…)
女性の様な綺麗な寝顔に見惚れていると、突然腕が伸びて来て私の腕を掴み引かれた。






その拍子に頼まれて買って来た紙の束がバサッ。と音を立てて畳に散らばった。







『…土方さん!?』





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