黒翻りて鮮紅舞う
□第五訓・真選組のやつら
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(…ったく。人が必死に理性に耐えて帰したってのに、帰れねぇ。って…)
う"〜ん。と唸りながら考え込んでいた。
(屯所に連れて行く訳には行かねぇし…。何処かで泊まるにしても…!?泊まる!?
そう言う事なのか!?襲っていいのか!?)
顔を赤くしたり、青くしたりして悩んでいる土方を美来は申し訳無さそうに見上げた。
美来「…土方さん…ごめんなさい。…」
申し訳無さそうに、顔を上げる美来
に苦笑いを浮かべ、頭を掻いた。
土「あつ…。いや、いい。…所で何で帰れねぇんだ?」
そう聞いてきた土方に美来は、手招きをした。
言われた通りに、身を屈めると美来
は土方の耳元で囁いた。
美来「…銀ちゃんと私の友達が熱〜いチュ〜してたの!」
あれでは終わらないよ!と嬉しそうに明るく言う美来に土方は顔を歪めた。
土(…はぁぁぁ!?万事屋がぁ!?…あいつは美来の事が…)
土方さん?と首を傾げて覗き込む
美来に理性が揺らぐ。
土「…///ったく。しょうがねぇかな…」
顔を少し赤くしながら美来の手をとり歩き出した。
土「…屯所に連れて行ってやる。」
外泊すれば、沖田のからかいのネタになると思い、屯所に連れて行く事にした。
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