黒翻りて鮮紅舞う

□第三訓・其々の憂鬱
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美来「うぅぅぅ…。気持ち
悪い…。」




翌朝、完全に二日酔いの美来は、顔を歪めフラフラしながら起きてきた。




美妃「大丈夫?ゆっくり休んでれば?」

と、二日酔いには味噌汁が良いからと、温め直した味噌汁を美来に渡した。

携帯、光ってたよ。と美妃に言われ、ソファに置きっぱになっていた携帯を、ソファで寝転んでこちらも二日酔いに苦しんでいる銀時の足の下から取り出すと、メール受信の文字が。



何だろう?と味噌汁を啜りながら開くと、其処に表示された送信者の名前を見て、啜っていた味噌汁を銀時めがけて、盛大に噴き出した。







銀「うぉぉ!汚ねぇな!」

飛び起きた銀時に目もくれず、
美妃に飛び付くと興奮気味に携帯を見せた。







どうしよう!どうしよう!とアタフタする
美来をなだめて、落ち着かせると返事返しな。と伝えた。




一人状況がわからない味噌汁だらけの銀時は、目の前にあった洗い立てのタオルで顔を吹きながら二人に声を掛けた。





銀「何だよ。どうしたんだ?」

銀時の声に振り向いた美来は顔を赤く染め、嬉しいのか目が潤んでいた。






美来「ひじ…ひじ…」

魚みたいに口をパクパクして、中々言葉にならない。

銀「肘?肘がどうかしたのか?」

美来「土方さんから、メールが!!」





美来の口から土方の名前が出て、明らかに不機嫌な顔をした。




銀「多串君!?何で多串君からメールが来るのぉ!?」

銀時の叫びは虚しく、美来には届かなかった。
美来は、完全に頭の中がお花畑。

ニタニタしながら、寝室に消えて行った。










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