あなたが私のすべて

□1出会い
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私の知り合い3人とも、グリフィンドール。
グリフィンドールでありますように…!

「ウィリアムズ・エレナ!」

ふぅ、ついに私の番が来た。
思うように足が動かない。膝が大爆笑中。
深呼吸しても、心臓はどんどん速く動く。
椅子に腰掛け、組分け帽子を被せられる。
目の前には、たくさんの人。
グリフィンドールのテーブルを見ると
リリーがこちらを見てる。
あぁ、あそこに行きたいな。

「ふむ。グリフィンドール!」

やった!やった!やった!!!
椅子から立ち上がり、全速力で
グリフィンドールのテーブルに向かう。
リリーと抱き合い、席に座る。
辺りを見回すと、明らかにこちらを
見ている男子が。あそこは、スリザリン?

「ねぇ、リリー。こっちを見てる
スリザリンの男子、知ってる?」

「え?」

リリーは、スリザリンの方を見ると
一瞬固まったように見えた。
それから、会釈を返した。

「彼は、セブルス。友達なの。」

「へー。」

もう一度彼の方向を見ると、目が合う。
なんか、睨まれてる気分。
軽く会釈して、目をそらす。
んー。ちょっぴり苦手なタイプかも。

「なぁ、リリー、エレナ。」

顔をあげると、ジェームズとシリウスが
知らない男子二人を連れてきた。

「誰?」

リリーが素っ気なく返す。うわぁお。あからさまだな。

「こっちは、リーマス。」

鳶色の髪の男子を指差して言う。

「よろしく。君がリリーで、君がエレナ?」

「そうよ。よろしくね。」

リリーは、ジェームズへの態度と
打って変わって優しく答えた。

「で、こっちがピーター。どっちも
グリフィンドール生。」

ネズミっぽい男子を指差す。

「よろしくね、二人とも。」

「よろしくね、ピーター。」

言い終わったその瞬間、
あのダンブルドア校長が、グラスを打ち鳴らした。
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