あなたが私のすべて

□1出会い
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結局、城に着くまでシリウスとジェームズは
一緒に着いてきた。そのせいか、
リリーはむっすりとしていた。
まぁ、ずっとずっとうるさく、
そばで騒がれてたら仕方ないか。

「皆さん、これから大広間で
組分けを行います。静かに列になって
入ってください。」

大広間の扉が開くと、長いテーブルに
美味しそうな匂いの料理。
それと、たくさんの人。
うわぁお。天井が夜空になってる。綺麗。

「では、呼ばれた人から座ってください。
組分け帽子を被せます。」

ついに、組分けが始まった。
うー、ドキドキする。
皆、同じなのか、見るからにドキドキしてる
子もいる。
でも、リリーは自分の番が近づくと
逆に楽しそうになっていく。
緊張しない体質なのかな。羨ましい。

「エバンズ・リリー!」

マクゴナガル先生がそう呼ぶと、
リリーは、弾むように椅子に向かい
満面の笑みで、組分け帽子を被った。
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