あなたが私のすべて

□1出会い
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「ウィンガーディアムレビオーサ!」

ビューンとやって、ヒョイ!
と、杖を振り、唱える。
すると、たちまち羽ペンは杖を舞う。
リリーは、目を見開いてこちらを見る。

「素晴らしい!皆さん、
ミス・ウィリアムズがやりましたよ!」

フリットフィック先生が拍手する。
うーん、ちょっと恥ずかしい。

「さすが、エレナ!」

リリーも、拍手してくれた。
という、リリーもすぐやり遂げた。

「さすが、優秀二人組だな。」

嫌味ったらしくシリウスがぼそりと呟く。
リリー、分かり易すぎるよ。

「エバンス、そんな怖い顔すんなよ。」

「可愛い顔が勿体無いぞ。」

ジェームズが話に入ってきた瞬間、
リリーの眉間のシワは一層濃くなる。

「二人とも、授業中だぞ。」

リーマスが、笑いながら言う。

「エレナ!見とれてるよ。」

「はっ?!」

リーマスから、目を離す。

「分かりやすいねぇ。まだ、一週間しか
経ってないのに、ねぇ。」

「ちがっ!そんなんじゃないから!」

「はいはい。」

リリーは目を回しながら、呆れたように言う。
ニヤニヤしないでよ!
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