番外編

□嫌がらせは慣れっこです
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『雪村朔夜です。よろしくお願いします』


FBIに入って最後は雑用ばかりだった
事件資料の整理や本棚の整理・・・


『さすがにここら辺にもないか・・・』


資料倉庫とかにも組織に関する資料ないかと思って整理しながら捜すが見つからない・・・


『そうなると・・・厳重に保管されてるか・・・紙に記されてないか・・・』


資料と一緒にあったPCを見てニヤリと笑いUSBを取り出した


『さてさてさーて、いい情報はあるかな〜』


「雪村捜査官」


USBをPCに差し込もうとすると、名前を呼ばれて振り返ったら上司の赤井秀一が立っていた


「そこで何してる」


『し、赤井さん・・・ここの資料を整理しろと言われましたので』


USBをポケットに入れ、立ち去るのを待ってると赤井は棚の上を見た


「そうか・・・終わったのか?」


『いえ・・・後少しです』


「(手の届かない場所まで整理されてる・・・台になる物がないのにな)」


『赤井さん?』


考え込んだ赤井を見て朔夜は声をかけると口を開いた


「2年前の事件資料を捜してるんだが」


『二年前ならそこの棚です』


棚を指さすと赤井は探し出した


「(ここの資料も見つけやすく整理されてるな・・・)」


横目で整理してる幼なじみを見ながら資料を探し、一冊のファイルを手に持った


「それじゃ・・・頑張れよ」


『あ、はい・・・』



あいつは気づいてるのか?この資料整理は日本人がFBIに入ったら必ずやらされる嫌がらせってこと・・・



後日、他の上司に資料がわかりやすく整理されてると誉められ、他の人からも助かると言われた


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