番外編

□体育祭
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桑田「黒月ーちょっとこの書類を黒崎高校に届けてくれないか?」

『あ、はい!いいですよ』

桑田「それと、今回の体育祭は黒崎高校と合同体育祭だ」

『そーなんですか!楽しみですね』

桑田「あいつらが問題を起こさなければな」

『あはは では、行ってきますね』

桑田「気をつけてな」

瑠亜は、職員室を出て行った




龍「どっか行くのか?」

『うん!黒崎に書類渡してくる』

龍「は?なら俺も行く」

『今日、早見くんと約束あるんじゃなかったの?』

龍「あ、でもお前一人だろ?」

『大丈夫だよ』ニコ

龍「何かあったら電話してこい 直ぐに駆けつけるから」

『フフ 心配しすぎ 大丈夫だよ』

龍「男は狼なんだぞ?! すぐに食われっちまうぞ!」

『食われる? エグいね』

龍「そっちの食うじゃねぇよ」

『まぁ、行ってきます』

瑠亜は、走って龍牙から逃げた

龍「はやっ!」








電車に乗り黒崎高校に着いた



『さすが都会、田舎と比べたらかなり便利』

と、瑠亜は早速職員室まで行こうとした

不「なんだ?てめぇ、白浜の女が黒崎で何してやがる?」

近くを通りかかった不良が瑠亜に近寄った
そして、瑠亜の体を舐めまわるように見た

『(あぁ、だる)書類を届けに来たんです』

不「お前どっかで見たことあるな」
不良は瑠亜の顎を持ち、上に上げ顔を近付けた

『気のせいでは?』

不「思いだしたぜ お前、転校してきた奴らと狂牙とつるんでる女だろ」

『(ほんとにだるいわ)そうだったら?どうする?』

不「強気の女は好きだぜ ちょっと裏でお話しようぜ」ニヤニヤ

不良は、目をギラつかせ下卑な笑みを見せ、腕を強く引き腰に腕を回した

『離してくれない?』

不「減るもんじゃねぇだろ?」ニヤニヤ

不良はいやらしく腰辺りを撫で始めた
瑠亜は、それに反応し

『ツ!は、離して!』

入「楽しそうなことしてんじゃん 俺も混ぜてくんない?」

と、腰に回してた不良の腕を掴んだ

不「い、入江さん!あ、あの!こいつ白浜の女でして!」
不「いつもあの転校生らとつるんでやがるんですよ!」

入「聞いてねぇ事ペラペラ喋ってんじゃねぇよ この女は俺が預かる 消えろ」
突き刺すような眼差しを不良に向けた

不良はまるで狼に睨まれたうさぎのように走って行ってしまった

『…ふぅ 助けていただきありがとうございます』

すると入江は

入「助ける?この後俺があんたで遊ぶとか想像しねぇの?」

と、また今さっき不良にされた事のように腰に腕を回した

『! そんなことしないでしょ?今の入江さんなら』クス

瑠亜は一瞬吃驚したが平常心を保った

入「! フッ本当にあんたっておかしな女だな」

『よく言われます』

入「でも、無防備すぎだな」

『ッ!//』

と、耳に囁くように言った

入「あんたって意外と敏感?」

『分かっているんでしたら囁かないで下さい!//』

と、少し瑠亜と入江が戯れた←





入「所で、何しにここに来たんだ」

『はぁ..え?あぁ、書類を届けに来たんです』

入「なんの?」

『今年の合同体育祭の事で』

入「へぇ 面白そーじゃん ってかさ」

『はい?』

入「いつもの過保護と馬鹿王子様どもは何やってんだよ 使えねぇな」

『龍牙は付いて来ようとしたんですけど私が断りました』

入「へぇ、 あんたさいっその事、こっちの学校通えば?」

入江は瑠亜の頬に手を伸ばし顔を近付けた

真「何が馬鹿王子様どもだ?馬鹿王子は吉良一人で充分だ それよりも、今すぐ元の距離に戻ることだ これはある意味警告だ」

振り返ると真山が鋭い眼差しで立っていた


『真山くん こんにちは』

入「あんたって天然だよな」

『天然じゃないですよ!』

真「それよりも下がれ 入江」

入「はっ?俺はこいつを助けてやったんだぜ?」

真「?!」

入「こいつがさっき。ウチの馬鹿に攫われそうになりやがってよ そんなこと知らずにいきがってんじゃねぇよ」

『無視ですね ひどいです』ムゥ

入「お前、空気読めよ」ナデナデ

『空気は読むものじゃない 吸うものだ!』キリッ

真「それは俺のまねか?」

『似てる?』コテン

真「瑠亜は、ピュアのままでいてくれ!」


入「まぁ、合同体育祭楽しみにしてっから。田舎者と黒崎どっちが上か勝負しようぜ」

入江はそう言うと、瑠亜の頭を一撫でし、真山に背を向け行ってしまった

『入江さんの撫で撫で好きだな…』

真「?!入江はダメだ!」

『?』



入「はぁ..聞こえてんだけど…」

と、入江は二人の会話を聞いてボヤいてた
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