猫の詩
□じゃんけん
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私は今日もあなたを切る
貴方の傷はどんどん増えてく
でも、私は切ることしかできない
今日も貴方を切っていく
辛く悲しそうな貴方を
慰めることなんかできない私
ある日、あの子が邪魔してきた
強いあの子を切ることはできなくて
私が傷を負ってしまった
どうして私はこんなに惨めなのだろう
大好きな貴方を切ってしまうのに
大嫌いなあの子は切る事ができない
公平だけど、不公平な世界だ
貴方は大好きなあの子を包めるのに
私は愛しい貴方を切ることしかできない
でもそれは、あの子も一緒だよね