猫の詩

□蓮の台(うてな)
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白い人が迎えに来た
ああ、私はもういかなければならないのか
それでも私はいきたくない

また今日も来た
少しずつ強引になっていく
いやだ、私はあの人と離れたくないのだ

また今日も来た
止めてくれ、あの人と離さないでくれ
引っ張られる度、呼吸ができなくなる

白い人は今日も迎えに来るだろう
もういかなければいけない
愛する人よ、貴方に伝えておこう

もう会えなくなる
きっと生きて帰ってはこられない
だから、次会う時は
天に咲く蓮の台にて
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