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□◎どこにも出口のない日々が◎
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「佐倉、






私に幸せになる権利はあるかしら」

























身支度をしてくれている佐倉に当てのない質問を投げかける、









私の毎朝の習慣。













「そうですね、陽加様がお幸せになりたいのでしたら






幸せはいつでもあなたのお側にあるのではないでしょうか。」








「まぁ、ロマンチックだこと!」









そんな習慣にいつも的確に、かつ真剣に答えてくれる佐倉。









この一時が、私に1日分のエネルギーをくれるの。








跡取り娘だもの、







泣き言は言ってられませんわ。
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