Lise
□ヒソカ×ト×ヒント
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『さてと!折角2人が集めてくれたし、守り抜きますか♪』
名無しはヒソカと別れた後一人森の中を歩いていた。
『にしても、喉渇いたな。川でも探そ♪』
実のところ、名無しは四次試験が始まってから1滴も水を飲んでいなかった。
「いたいた…仮プレート…」
すると何やら名無しの後ろに黒い影が…
『(やっと狩りらしくなりそうね♪)』
名無しはつけられていることに気付いた。
しかし、そう簡単に倒してしまっては面白味に欠けるので、一先ず泳がせることにした。
「フッ…全く気付いてねぇな…悪いが坊主、また来年頑張ってくれや…」
暫く泳がせること1時間…
『(遅っ!?来るならさっさと来いよ!!)』
名無しはまだかまだかと泳がせている内に、全く行動に移さない後ろの者にイライラしていた。
そんな時、
ザッ!!
名無しの前に一人の男が…
「おい坊主。大人しくお前のプレートを渡して貰おうか!」
『あ、ハゲ…』
「!?誰がツルピカハゲじゃ!!これはそういうスタイルじゃ!!」
名無しをつけていた者、それは忍者のハンゾウだった。
『(そこまで言ってねぇよ…)えー!でも、毛穴死んでね?』
名無しはハンゾウの頭が完全に肌色ツルピカであることを見てそう言った。
「………そんなことより!」
『(あ、一瞬落ち込んだ…)』
ハンゾウにはさっきの言葉は堪えたらしい。
「怪我したくなけりゃ、さっさとお前のプレートを渡すんだな!それで俺はこの試験、絶対に合格できるんだからよ!」
『!?…因みに聞くが、それ誰から聞いた?』
名無しは、自分のプレートがそういう価値があることを試験官が受験生に知らせる素振りが無かったので、少し疑問に思っていた。
でないと、自分のプレートは狙われる危険性が低くなり、自分が合格する確率が格段に高くなるのだ。
「ん?お前聞いてねぇのか?
…jあぁ、お前確か1番目に船から下りてたな!
仕方ねぇから教えてやるよ!
お前が下りた後、1分経った頃に試験官が言ってたぞ!66番のプレートは何点分にもなるってな!」
ハンゾウは得意げにそう言った。
『(あの二人隠してたな…)』
実際のところイルミとヒソカは、自分達には関係のないことだったので聞いていなかったのだが…
『(次会ったら絶対に殴ってやる!!)』
また面倒なことになったと思った名無しであった。
「まぁ、そういうことだ!
大人しくお前のプレートを」
『バーカ!そんな易々とあげるかよ!ハゲ!』
「な!?おまっ!?またハゲっつったな!?」
『事実だろ?』
「…〜っ!!」
すっかり名無しの調子にのせられているハンゾウ。