【中編】シェアハウス
□no.2
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日が暮れてイルミが帰ってきた。
ソファーに座りテレビを見ていたヒソカが玄関へと向かった。
「おかえり、イルミ♡」
「名無しさん、今帰ったよ」
「おかえりなさい」
「ただいま」
「…♤」
しょげているヒソカは放っておいて、イルミに夕食を出した。
「あっ、名無しさん、ボク今から仕事行くから♡」
「えっ?」
「ささっと済ませてくるよ♡」
一方的にそう言って家を出ていった。
「勝手な男…」
「ホントだね」
「飯、ヒソカの分も用意したの?」
「うん」
「じゃあ、その分オレが食べるよ」
「えっ、ホント?」
「うん、名無しさんの飯は美味いしね」
そう言って微笑んだイルミにお礼をいいながら、ご飯を運んだ。