HUNTER×HANTER
□ヤンデレ？
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＂…殺したいほど愛してる＂
よく聞くような台詞。
話題のドラマの中の男がそう言った。
「じゃあ、殺しちゃえばいいのにね」
隣に座ったイル兄はそう言った。
「だってそう思わない？」
優しいような狂った笑みが向けられる。
その言葉に微笑んで頷くと、ゆっくりと首ともに針が突きつけられた。
「最後の最後まで、オレのこと考えてるんだよ？」
首ともに突きつけられた針がのめり込んでいく。
「もし、それが恨みでも憎しみでも…オレの事ならなんでもいい」
針を伝う血が床に垂れた。
「…ねぇ、名無しさん、今どんなこと考えてる？」
「…っ」
喋ろうとすると更に針がのめり込んだ。
「オレの事？」
その言葉に精一杯に頷いた。
「うん、だよね」
どこか楽しそうにそう言って、針が引き抜かれた。
「もう少し待とうか」
妖艶な笑みで血の滴る針を舐めた。
「まだ殺しちゃうには惜しいからね」
その言葉に笑って首ともを伝う血を拭った。
イル兄になら殺されてもいいと思うのはまだ内緒の話。
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