HUNTER×HANTER
□バレンタイン
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「ヒソカ?入るよ」
軽くドアを叩くと、すぐに返事が返ってきた。
「あぁ、どうぞ♢」
ソファーに座りひらひらと手を振るヒソカに近づく。
「どうしたの?名無しさんから来てくれるなんて珍しいね♤」
「ふふっ、えーっとね…」
ヒソカの横に座り、バックの中から綺麗にラッピングされた小包みを取り出した。
「?なにそれ♧?」
「チョコ」
「ボクにかい?♤」
「それ以外にある?」
「それもそうだね♡」
くくっ、っと笑ったヒソカに小包を渡す。
「開けていいの♢?」
「もちろん」
蓋を開けると綺麗に並んだ小粒のチョコ。
「名無しさんが作ったの♤?」
「うんっ」
「へぇ、キミってなんでも出来るよね♡」
「そう?」
「うん♤凄いと思うよ♡」
「ありがと」
一つチョコを手に取ると、どこか楽し気に眺めて口に運んだ。
「んん、美味し♡」
「ほんと?よかったぁ」
キミも、そう言って口にチョコが運ばれる。
緩く唇を撫でて手が離れた。
「んっ、美味しっ」
「ね♡」
「うんっ」
にこっと笑ってヒソカのほうを向くと、不意に唇が重なった。
「チョコのお礼♡」
「…っ」
「うん♡こっちのが甘い♡」
妖しく笑ったヒソカ。
がっしりと掴まれた腕に嫌な予感がした…。