HUNTER×HANTER
□キルアにヒソカ
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「ねぇ、邪魔なんだけど」
むすっとした声で放たれたキルアの一言。
その一言ににやりと笑い振り向くヒソカ。
「邪魔?ボクがかい?」
「そうだよ、名無しさん、迷惑してんじゃん」
「くくっ、それは名無しさんが決めることだろう?」
腰に回された手に引き寄せられ、不意に唇を奪われる。
「…っん、」
「!!!!」
徐々に激しくなっていくキスに腰が砕ける。
腰に回された手がゆるくなり、腰から離される。
立っていられなくなり、首に絡みつくと、唇が離れ、満足そうな笑みが浮かんだ。
「ね?名無しさんはボクを必要としてる♡」
「っ!!そういうことじゃねぇだろ!!」
怒って文句を言うキルアをよそに、再び腰に手が回り抱き寄せられる。
「なんなら、名無しさんがもっとボクを必要とするトコロをみせようか?」
そう言って、長く綺麗な指が身体の線をなぞる。
「やぁ…っ、」
「や、やめろよ!!」
「ん?みたくないのかい?」
「みたいわけねぇだろ!そんなの!」
「そっ」
ぱっと手が離され、身体が解放される。
「じゃあ、またね、名無しさん」
耳元でそう呟かれ、ヒソカが去っていった。
その後ろ姿を睨みつけるキルアの手を取り、微笑みかける。
一瞬、複雑な顔をして、いつもの笑顔で笑った。
"名無しさんは誰にも渡さねぇ"
"くくっ、名無しさんはボクのだ♡"