HUNTER×HANTER
□どっちもどっち
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やばい、と思った時いつも助けに現れるのはイルミ。
「本当に名無しさんは危なっかしいね」
「イルミ、いつもありがとう…」
「どういたしまして」
「そんなとこに隠れてないで出てきたら?」
「ばれちゃったみたいだね♤」
「ヒソカ…」
「ほんと悪趣味」
「どういうことだい?♧」
「いつになったら助けに入るつもりだったの?」
「さぁね♡」
「みてたの?!」
「ノーコメント♤」
いつの間にか肩に置かれたヒソカの手に針が飛んでくる。
それを軽く受け止め、手のひらに納める。
「ちっ」
「くくっ、無抵抗な相手にそれは酷いんじゃない?」
「とりあえず、その手おろしてくれる?」
「んー、どうしようかな?」
「(イラッ)」
「そんな怒んないでよ♧」
「名無しさん、行こう」
「えっ…うん」
振り返りもせず歩いて行くイルミの背中を追いかける。
「ねぇ、ヒソカ、なんでついてくるの?」
「んー?なんとなく♡」
「殺していい?」
「やだ♤」
言い争っている2人の後ろを下を向きながらついていく。
「名無しさん?大丈夫?」
「えっ、あ、大丈夫」
「ただでさえ方向音痴なんだからちゃんとついてきてよ」
「うん、ごめん」
ふと体を引き寄せられる。
バンジーガム…
「これではぐれないね♡名無しさん」
「ヒソカ…っ」
「ねぇ、殺していい?」
「ごめんって、でも名無しさんがはぐれたら困るだろう?」
「名無しさん、こっちへおいで」
「くくっ、そんな簡単に行かせると思う?♤」
「殺す」
「おぉ、こわ♡」
「やめてよ、2人とも!」
「…ちっ、名無しさんがいうんじゃ仕方ないね」
「…命拾いしたよ♡」
「ねぇ、名無しさんはどっちが好きなの?♤」
「…」
「どっちも好き」
「ま、そのうちボクのが好きって言わせるけどね♧」
「そんなことさせないよ」