HUNTER×HANTER
□Battle‼ 〜after〜
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目が覚めたのはベッドの上。徐々に記憶がはっきりしていく。
(そっか…。…ここまで運んで、くれた?)
ふと横へ目をやると、トランプを積むことに集中しているヒソカの姿。
小さく音を立てて崩れるトランプ、横目でこちらを見つめる鋭い目と目が合う。
高く尖った足音が近づいてくる。ベッドの端に座りトランプを弄るヒソカ。
「…ヒソカ、ありがとう。…助けてくれて」
体を起こし、そう伝えると一瞬驚いたような顔をして、またいつものように笑った。
「どういたしまして♤」
その言葉と共に驚くほど冷たい手が頬を包む。
「…怖かったかい?」
「うん」
「そう…、」
「…うん」
少ない会話だが、すごく落ち着く。生きているという実感と、隣にいてくれる安心感。
頬を包む手に自分の手を重ね、彼の肩に顔を埋める。
背中に回された手と優しく頭を撫でる手が愛しい。
「好きだよ…」
「…ボクもだよ♧愛してる、名無しさん」
ーendー