ゾルディック
□no.6
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「こ、ここ…?」
目の前に建つ、高くて大きい建物。
いかにもお金持ちといった人達が出入りしている。
「そっ、ここ」
「…なんか、緊張してきた」
「大丈夫、さっ、行くよ」
「待ってよ、イル兄っ」
さっさと歩いていく、イルミを追いかける。
「あの男ね」
「…うん」
「はい、」
「えっ、なにこれ」
渡されたのは一枚のハンカチ
「あの男の。」
「…え?」
「名無しさん、自分から話しかけるの苦手だろうと思ってね。これを口実に話しかければいいだろう?」
「なるほど…」
渡されたハンカチを手に男に近づいていった。