ゾルディック

□no.3
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「イル兄帰ってきた?」

家に戻ると、買ったばかりのドレスと靴を執事に渡しながら尋ねた。

「はい、帰ってまいりましたよ」

その言葉を聞き、イル兄の部屋へと向かった。


「イル兄!!」

「名無しさん、どうしたの?」

「明日、どうするか話しておきたくて」

「あぁ、そうだね」

「うん」

「メイン会場は地下1階。適当に話を進めて、メイン会場から連れ出してほしい。できれば、1階の1番左端の部屋を抑えてあるからそこまで連れていってもらえると助かる。」

「部屋に連れ込めたら、適当に言ってその部屋に1人にする」

「うん、」

「今回はオレが殺るから、名無しさんは会場の外に誘い出してくれればいいよ」

「わかった、上手くできるかな…」

「名無しさんなら大丈夫だよ。」

「うん…」

「大丈夫、今回はオレもついてるし」

「そう、だね」


その場に立ち尽くしていると、椅子に座っていたイルミが立ち上がりゆっくりと抱きしめてくれた。

「イル兄…」

「名無しさん、大丈夫。」

「オレがついてるんだから」

「うん」




no.4
 

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