*桃色ノ夢

□ほっとココア
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「じゅーぞーくーん…」

「んん…ぅ?」


午前2時半
私たちは愛しあったあと枕を並べて寝ていた

けど
どうも寝付けない…
既に眠っていた什造くんを呼んでみるけど
さっきから「ふぇ?」や「んぁ」しか帰ってこない



「おきて~??」

今度は激しく揺する
什造くんは頭まで布団をかぶったけど、しつこく揺すっていると
眠そうな顔の什造くんが顔を出した




「なんですか、もぉ~…」

「寝れない…」

「夕方パソコンで怖い話見てたからですよ」


什造くんは自業自得、とでも言うかのように私を見つめてくる
さっき愛してくれたときはあんなに優しかったのに、何なのこの違いは。

そんなことはお構いなしに私は什造くんの胸に顔を埋める
無理やり強く抱きしめると彼の体にほどこされているボディステッチが顔に当たってくすぐったい




「僕たち立派な捜査官なのにお化けなんて怖いんですかぁ?」

「捜査官でもお化けは怖いの!」

「ふーん?」



冷たく返してくるけど
私をちゃんと優しく抱きしめてくれている
彼のそんな優しさが大好き




「そんなに寝れないんなら
もう一回愛し合っちゃいます?」

「だっ…

だめだめ!!さっきいっぱいイっちゃったから!」

「……つまんないです~」


私の髪を弄りながら拗ねたように呟く



「じゅ…什造くん…」

「ハイ~?」



「もっとぎゅっとして?」

「ふふっ」



私がお願いするとすぐにぎゅっとしてくれた
二人の間の距離は0a。
これなら寝られそうな気がする
と言うと
可愛いのも程々にしてください
って返されて顔が一瞬で真っ赤になる




これから先もずっとあなたの隣で生きていけますように
そう願いながら眠りについた








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