*桃色ノ夢

□christmas
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「トーカちゃん!
そこのコーヒー取ってくれる?」

「なんだよ、名無しさん近いんだから
お前が取れよ」


そう言いつつもちゃんとコーヒーを取ってくれるトーカちゃんは
やっぱり優しい。


今日は仲良しの喰種たちがあんていくに集まって
パーティ。


パーティなんて言っても
ケーキとかチキンとかは無いんだけどね

イトリさんは血酒持ってきてるけど…



「名無しさんさん、
この前作ったマスクの調子はどう?」

「いい感じです! さすがウタさん!」



メンバーの中には、もちろんカネキくんもいる。
何故か月山さんも…

「何故か」なんて、失礼かな。



「おや?リトルレディ
浮かない顔じゃないか」

「月山さん…
私、別に浮かない顔じゃないです


しかも!私は20歳でリトルレディじゃないですから!」


ちょっと頭にきたからその場を離れて
カネキくんのところへいった。


「カネキくん!
皆とコーヒー飲まないの?」

「う、うん!  飲むよ…!」


「どうしたの?」

窓際で空を見つめてるカネキくんは
暗い表情


「いや…
この幸せがずっと続けばなー…って」

「そうだね………



あっ!  雪だよ!」

「ほんとだ」

タイミングよく降りだした雪にしばらく見とれる。



「…ねぇ、カネキくん
ずっと幸せが続くなんて保証できないけど…

私達って今、幸せだよね」

「うん…
名無しさんちゃんが隣にいるからね」


「はっ!?」


恥ずかしい事を平然と言うもんだから
軽く小突いてやりました。

全ての喰種が幸せでありますように…


merry christmas!


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