*桃色ノ夢
□先輩
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「名無しさんおはざす」
「おはようございますっ!
鈴屋先輩っ!」
今日も少し遅刻気味で会議室に現れる
鈴屋先輩。
いつも飴とかチョコとか食べながら来るんだけど、
今日は何も口に入れてない
珍しいこともあるもんだと
先輩を眺めていると
「名無しさん?
僕の顔に何か付いてますか?」
「いっ、いえっ!
なにも」
鈴屋先輩の顔は凄く可愛い
いつも見とれてしまう…。
自分もこんなに可愛くなれたらと
いつも思っている
「大丈夫ですよ名無しさん。
名無しさんは充分可愛いですから」
「へっ!?」
鈴屋先輩は毎日私に
「可愛い」だの「いじめたくなる」だの
言ってくる。
私をからかってるんでしょうか?
それとも沢山の女の人に甘い言葉を囁いているんでしょうか?
今は会議室で2人きり
何もないとは分かっているけど意識してしまう
だって、私は先輩の事が…
好き、なのだから。