大暴露大会
□バトンin質問
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コウェルズ「−−というわけでね、急遽君達に集まってもらった次第だよ」
ガウェ「…」
ルードヴィッヒ「…」
スカイ「いや突然すぎて話が見えませんよ、王子」
コウェルズ「あはは、すまない。実は今朝、私の部屋の露台に謎の筒が置いてあるのをサリアが見つけてね、中に紙が入っていたんだよ。読んでみたら異国の少年が紙に書かれている質問の通りに自己紹介をしていたんだけど、最後の欄にルードヴィッヒが同じ質問の回答者となるよう指示があったんだ」
ルードヴィッヒ「…え!?」
コウェルズ「驚くのも無理ないと思うけど、なかなか面白そうな質問だったから付き合おうと思ってね」
スカイ「…でしたら私と」
コウェルズ「ああ、気楽に話してくれて構わないよ。うるさいのはいないことだし」
スカイ「ならお言葉に甘えますがね、ルードヴィッヒを指名してるなら、俺とガウェはいらないんじゃないですか?」
ガウェ「…」(頷く)
コウェルズ「ルードヴィッヒと親交深い君達がいた方が面白そうじゃないか」
ガウェ「…」(納得顔)
スカイ「いやガウェはわかりますけど、俺はこいつの教官ってだけですよ?」
コウェルズ「まあまあ、固いことは抜きにして楽しもうじゃないか」
ルードヴィッヒ「ま、待ってください!自己紹介とか質問って意味がわかりません!私に拒否権はないのですか!?」
コウェルズ「え?」
ルードヴィッヒ「だからっ」
コウェルズ「え?」
ルードヴィッヒ「コウェルズ様!」
ガウェ「…諦めろ」
スカイ「そうだぜ、ルードヴィッヒ。面白いもんが大好物なコウェルズ様に捕まった時点で逃げ道は無いんだからな」
ルードヴィッヒ「ですがっ…せめて質問の内容を先に私に見せてくれるなりあってもよいのではないでしょうか!!」
コウェルズ「そんなことをしても面白くないから突然呼び出したんじゃないか。少しは頭を使ったらどうだい?」
ルードヴィッヒ「ぅ…」
コウェルズ「難しい質問は無いから安心しなさい。それと、1つでも質問を飛ばしたら騎士団から除名するからね」
ルードヴィッヒ「え!?」
コウェルズ「じゃあ早速最初の質問に行こうか。ガウェ、君が読んでくれ」
ガウェ「…」(紙を渡され不満顔)
コウェルズ「せっかくだから任せるよ。とっとと読んでくれ」
ガウェ「…キャラの名前」
ルードヴィッヒ「…キャラ?」
コウェルズ「名前だから自己紹介じゃないかな?」
ルードヴィッヒ「はあ…ルードヴィッヒ・ラシェルスコット・サードです」
スカイ「声が小さいぞ!あと所属もちゃんと言わねえか!」
ルードヴィッヒ「は、はい!エル・フェアリア騎士団第4部隊所属、ルードヴィッヒ・ラシェルスコット・サードと申します!」
コウェルズ「スカイを呼んだのは正解かもね。あと家柄も言っておいたら?」
ルードヴィッヒ「家柄もですか?…紫都ラシェルスコット家の出自で、三兄弟の末にあたります。ガウェ兄さんとは従兄弟で、あとは…」
スカイ「上位貴族のお坊っちゃまなんだよな」
ルードヴィッヒ「あ、そうか…エル・フェアリアでは第3位の家柄にあたります!」
スカイ「うわー、家柄だけで考えたら俺だけ場違いじゃないっすか」
コウェルズ「まあまあ、家柄なんて騎士団内では有って無きが如しだろ?」
スカイ「まあ、一部を除いてですけどね。次に行きますか?」
コウェルズ「だね。ガウェ、次読んで」
ガウェ「…年齢・性別」
ルードヴィッヒ「年は16歳で、男です」
コウェルズ「見たまんまだね」
スカイ「いやいや、見たまんまなら女に間違えられますよ」
コウェルズ「それもそうだね!」
ルードヴィッヒ「…気にしてるんです。…兄さん、すみませんが次をお願いします」
ガウェ「…身長は高い方?」
ルードヴィッヒ「…」
コウェルズ「これも見たまんまだね」
ルードヴィッヒ「気にしてるんです!!」
スカイ「騎士団で1番のチビだからなぁお前。前に身長計っただろ。何センチだったんだ?」
ルードヴィッヒ「…155」
スカイ「ちっさいな!」
ルードヴィッヒ「見たまんまですよ!!悪いですか!!」