大暴露大会
□第1回
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セシル「初めまして。記念すべき大暴露大会の初回に呼ばれましたセシル・グロウス・ソルテと申します。長編小説“エル・フェアリア”に出演しております」
もも「はじめまして!長編小説“いにしえほし”のももだよ!」
セシル「これは可愛らしいお嬢さんですね。おいくつですか?」
もも「レディーに歳をきくなんて失礼なんだよ!」
セシル「レディ…いえ、これは失礼いたしました」
もも「おじさんの歳をおしえてくれたら、おしえてあげる!」
セシル「おじ…はは。はあ…。私は35歳です」
もも「わー!ギリギリお兄さんかなぁ?」
セシル「そうだと嬉しいですね」
もも「ももはたぶん7歳くらいだよ!」
セシル「それはそれはお若い」
もも「えへへ。で、ここに来る前におばあちゃんからエル・フェアリアのお話をざっと教えてもらったんだけどね」
セシル「それは嬉しいですね」
もも「お兄さんどこで出てたっけ?」
セシル「…」
もも「ももは“いにしえほし”の中で、けっこういいポジションもらえてると思うの。でもお兄さん“エル・フェアリア”にいたっけ?」
セシル「はは…まあ、影の薄いと言いますか、準レギュラーでもない立場ですから」
もも「ふーん。人生ってセチガライね」
セシル「でもまあ、こうして大暴露大会の第1回に選ばれて光栄ですよ」
もも「ここで目立ったら出世できるかもね!!」
セシル「出世ですか…」
もも「で、お兄さんって“エル・フェアリア”のどこにいるの?」
セシル「どこ…任務は第2姫エルザ様の護衛です。王族付きという“エル・フェアリア”の世界では騎士の栄誉と呼ばれる階級にいますよ」
もも「お姫さまー!?」
セシル「はい。相棒のクラークと共にエルザ様を御守りしています。基本的にエルザ様を泣かせるニコルに怒ったりしていますよ」
もも「クラーク?知らない名前ださないでね?わかんなくなっちゃう」
セシル「…これはこれは、申し訳ございません」
もも「お兄さんって、なんかどこにでもいそうなタイプだね。だから準レギュラーにもなれないのかな?第1回目がお兄さんとかハズレじゃないの?」
セシル「なかなか言ってくれますねこの子は…。ではももさんは“いにしえほし”の中でどんな立場に?」
もも「えー、読んでくれてないの?ももだってあらかじめおばあちゃんから“エル・フェアリア”のお話を聞いてたのに。そんなだから準レギュラーにもなれないんだよ?」
セシル「いや、まあ…そこは大人の事情と申しますか、読みはしましたが、せっかくの場ですし紹介も兼ねてとね」
もも「そっか!でも“いにしえほし”はカギのかかったお話だから、ももの口からはあんまり紹介できないよ…お兄さんかわりに紹介してみて!どうだった!?ももの活躍みてくれた!?」
セシル「そうですねえ…まあ鍵は必要な小説でしょうね。性描写も多いですし」
もも「ももは!?ももどうだった!?」
セシル「…ぅ…そうですね。可愛らしかったですよ。桃色の花弁に姿を変えるなんて、可憐ですね」
もも「もう!そんなだから準レギュラーにもなれないんだよ!!ちゃんと説明すればいいのに!目の前で双子の兄を刺し殺されたあげくに信じてたリコリスに裏切られてつかまって命の危機にあるって!」
セシル「言えるわけないでしょうそんな可哀想なこと!!」
もも「可哀想だって思うんなら助けに来てくれる?ものがたりの王子さまみたいに」
セシル「う…それは小説の進行的に無理ですが」
もも「じゃあ可哀想なんて言わないで。人生ハードモードが“いにしえほし”の売りなんだから」
セシル「売りって君ねえ…」
もも「ここは大暴露の場なんだから、たくさん暴露しないと!」
セシル「まあ…そうですが」
もも「じゃあ暴露するけど、サイトの管理人さんは、第1回はパージャって人がよかったんだって」
セシル「あ、そっちの暴露するんですか。わかってましたけどね。私じゃ華が無いって…」
もも「ももが花になろっか?花弁だけど!」
セシル「華違いな気がしますが…ありがとうございます。大丈夫ですよ」
もも「じゃあつづき言うね!」
セシル「お願いします」