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□優しく強く絆して
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「どうしてわかってくれないんですか」
低い声で発せられる言葉に思わず背筋がぴんと伸びる
後ろから肩に手を置かれると、いつの間にか開いていた身長差を感じて余計に体が強ばってしまう
「妬かせたいんですか」
君はそのまま首に腕を回して背中にぴたりと身を寄せる
私は何も言えずにただ固唾を呑んでいる
「里保」
私は何も悪いことしてない。
でも君が余りに切なそうに名前を呼ぶから、私は何だか申し訳ないことをした気がして
どこか寂しそうな君が愛しくて触れたくなって、うずうずする
「里保はハルのことだけ考えてればいいんだよ」
髪にキスを落としてから腕を解く
君からはなれたくなくて振り返るとわかっているかのようにもう一度、今度はおでこにキスをして優しく笑む
心がじんわり温かくなって何故だか涙が出てきそうになる
寂しい思いさせて、悪いことしてごめんなさい
くどぅーがいないと、私は