薄桜鬼 日常録

□散歩しましょ!
1ページ/2ページ

千鶴は自室からジッと空を見上げていた。
千鶴「ハァ。」
もう、ここに来て一年が経つ。最初は、恐怖や緊張でたまったものではなかったが、今では幹部たちと親しくなっていた、のだが・・・
千鶴「外に出たいな・・・」
もちろん、千鶴は巡察にもついて行っていた。しかし、それは父様を探すため。
男の格好をし、隊士や周りの目を意識しながら歩く行為は想像以上に疲れるものだった。
千鶴「でも、巡察に同行させてもらっていることだけでも感謝しなきゃっ!」
千鶴は自分に言い聞かすようにそう言うと顔をブンブン振って深呼吸し、洗濯をしに自室を出て行った。
そんな千鶴を、1人見つめる男がいた。
土「ハァ。んなこと、思っていやがったのか・・・・。ったく、素直に言やぁ良いもんを。」
かったるそうに首を回しながらも複雑な顔をしたその男は黙って自室に帰って行った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ