:REEE!!
□voice
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voice
『今日も仕事か?』
「うん。最近忙しくって。」
PDAに打ち出された文字に答える声は、言葉に反してとても意気揚々としているように、セルティ・ストゥルルソンは感じた。
『お前の仕事が忙しいのが、果たして良いことなのかわからないがな。』
「あはは、ごもっとも!」
朗らかに笑うこの美女がまさか人殺しだなんて、誰が思うだろうか。
首を傾げるセルティを不思議に思ったのか、相手は腰掛けていた鉄階段の手すりから飛び降りた。
陰に隠れていた表情が月明かりに照らし出されて彼女の"右目"がキラリと輝く。
『…相変わらず綺麗だな。』
「ん?私が?」
『ああ…お前は十分綺麗だと思うが、目も綺麗で私は好きだ。』
「あは、ありがと。私も、」
セルティのそういうトコ、好きよ。
「セルティまだ帰らないんでしょ?乗せてってよ。」
『ああ。』
やがて裏路地に、バイクの"鳴く"音が轟いた。
(私はセルティを心から愛せる自信がある。)
(例えセルティが、自分の首を探し続けいたとしても。)
(あなたの声を聞きたいと思ってしまう私
がいたとしても。)
(ま、新羅先輩には負けるけどね。)
「声」 voice
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セルティはあくまで親友(なはず)
友達として愛してる的な←