ハロウィン企画2015

□意地悪悪魔の優しい悪戯
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主人公視点


『うわ』


朝起きて、適当に支度して、食堂に来た瞬間につい声に出た
だって、うわ、だろ…


『目に毒、なんだこりゃ…』

「あ、起きたのねジープ様!今日はハロウィンよ!」

『おはようベビー5、はろうぃんって何だ』

「え?知らないの?」

『知らねぇ』

「ハロウィンはお菓子の祭りだすやん!」

『おはようバッファロー、この飾りつけと…その格好に何の関係が?』


ベビー5は魔女か?三角帽にステッキ持ってる
バッファローは…なんだあれ、頭にネジ刺さってるし傷メイクまで…

…まさか、他の連中も同じような格好を?


「なんだジープ、ハロウィンを知らないのか」

『グラ…………ディ、ウス…だよな?』

「そうだ、服装変えただけでわからないなんて薄情なやつだな」

『服装どころか被り物まで変わって顔がまるでわからないから声で判断するしかないだろうが、というか薄情って言葉をお前に言われるのはものすごく心外だ』


ファーストコンタクトから数日後に髪切っただけで「誰だ貴様ァ!!」ってパムパムしてきたのはお前だからな?


『で、お前はかぼちゃお化けか?』

「違う!ジャック・オ・ランタンだ!」

『は?ジャンク・オランウータン?』

「ジャック・オ・ランタンだ!!」


ちょっとした聞き違いでグラディウスを激おこぷんぷん丸にさせてしまったらしい、逃げないとやべぇパムパムされる
と突っ立ったままだった扉へと方向転換したところにいつもよりご機嫌にフッフッフッ!してる若様の姿が


『ドフィ助けてくれ、グラディウスにパムられる』

「フフフ!一体何しやがった?」

『ジャック・オ・ランタンをジャンク・オランウータンと聞き間違えた』

「フ、フッフッフッフ!!そりゃあまた盛大に聞き違いしたもんだなァ!!」

『寝起きで頭ぼやけてたんだ、俺はコラソンを起こしてくるからドフィはグラディウス宥めといてくんない?』

「テメェで何とかしろ」

『だよな』


まぁドフィの姿見たから怒りなんてどっか飛んで行ってるだろうと完結して宣言通りコラソンを起こしに行こうか
一応グラディウスには手を合わせてごめんしといたしいいよな

…って、あっるぇ〜?


『なァ若様、動けないのですが?』

「使えもしねぇ敬語を無理やり使うな、コラソンを起こしに行く前にこれに着替えろ。ベビー5、着替え手伝ってやれ」

「はーい!」

『よいこなお返事大変よろしいけど何それ』

「フッフッフッ!お前用の衣装だ、おれが見立ててやったんだ、着るよなァ?」

『イエッサーマイマスター』


今副音声聞こえた絶対
確実に「着なきゃ殺す」って言った
祭りの日に死ぬとか嫌過ぎる着るしかない、もともと着る以外の選択しないけどもな


「ジープ様、はやくー!」

『はいよ』


若のセンスを信じるしかない頼むからネタに走ったおかしなのにしないでいてくれると助かるホント
居もしない神様に祈りを捧げたのは人生初だった





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