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□切実なる願い
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Side.シャチ



「ジープ…」

『何だ、ロー』

「ぅ、うまい、か…?」

『当然だ。ローが愛情を込めて作ってくれたんだ、愛の塊が不味いわけはない』

「…っ!!」




あーあーあーあーはいはいはいはいはい


おはよういつもの朝だな


そりゃ不味いわけねぇよ、ただの
おにぎりだしね


中身と塩加減さえ失敗しなきゃ塩で米固めただけの料理(?)だしね

形が崩れてようが関係ないしね




『それにしてもその新しいエプロンよく似合うな。流石、俺の嫁』

「そ、それこそ当然だ!…ジープが、選んでくれたんだから、な」

『いやいや、俺のセンスよりローのスタイルの良さとイケメンさと新妻的な雰囲気が在ってこそだ。流石、俺の、嫁

「ジープ…ッ(キュウウゥゥウゥンvV)」




いやいや、オカシイオカシイ




船長は男、ジープも男




何で船長が嫁?



しかも否定しないWhy?なぜ?




つーか船長(キュウウゥゥウゥンvV)じゃねーッスよ乙女か、改めオトメンか




てかジープも2回も言わなくていいよその"俺の嫁宣言"

毎朝聞かされて…いや、昼夜問わず聞かされて正直ウゼェ


よく知ってるよ、誰も船長に手ぇ出そう何て思わねぇよ怖いもん



「なぁ、ジープ…」

『こらこら、ここは食堂だぞ、夜まで待てよ。欠片も残さず食ってやるからな』

「…んー、じゃあキスしろ、それで我慢してやる」

『喜んで』




どーせ


どーーーーせ




どーーーーーーーーせ昼夜関係ないんだから?




さっさと部屋行きやがれこのバカップル共






(て、言えれば良いのになぁ…)

(言ったら即バラされるぞ)

(わかってるよ、でもよぉ・・・毎朝あんなの見せ付けられたら、おれそのうち胃に穴が開いちまうよ)

(今日も仲良いね、ジープと船長)

(仲良いってレベル超えてるけどな)

(はぁ〜〜〜、切実にあの2人に自重してほしい)

((無理だろ/でしょ))

(ですよねぇ…)





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