NanatsunoTaizai

□Sixth 〜バステへGO〜
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その頃、バステ監獄では。



「聞いたか? ソルガレス砦の話!」


「ああ… 一夜で瓦礫の山になったそうだな…」


「犯人は〈七つの大罪〉の団長らしいぜ?」


「い、生きてたのか!?」



見張りの兵士たちが、団ちょたちの噂をしていた。



「そいつだけじゃねぇ。 なんでも、一緒にいる赤毛混じりの女は、〈七つの大罪〉の八人目らしい」


「八人目? 〈七つの大罪〉ってのは、七人じゃねえのか?」



八人目。

それは、世間では知られていない。

最強の、罪。



「実は…〈七つの大罪〉は昔、八人いたんだと。 んで、中でも凶悪なのがその八人目!」


「何でそんな危ねえやつが手配されてねぇんだ?」


「それが、突然消息を絶ったらしいんだ。 …ソイツが今になって戻ってきた」



そう。

あいつは突然、いなくなった。

俺の前から、

何の前ぶれもなく…



「だ…だとしたらまずくねえか? この中にゃ一味の一人が捕まってるんだぜ?」


「そうビビるな。ここには〈不気味な牙〉(ウィアード・ファング)がおられるのだから……!!」



だけど……


そうか。

生きてたか。



団ちょも、ナツメも。



こりゃあ、また色々と楽しくなりそうだな。



「……♪…♪」


「鼻歌…… どこからだ…?」


「フ〜〜〜ン〜〜〜♪ ンンン〜〜〜〜〜ン♪」



そんじゃ、


あいつらが生きてるって分かった事だし…


こんな所おさらばすっかな♪





バンはゆっくりと動き出した。

 
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